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ゲート・オブ・アミティリシア・オンライン

​著者名

イラスト

発売日

ISBN

又市マタロー

2016年7月10日

978-4800005908

 『この世界での自由度は限りなく高く、プレイヤーの皆様が望む行動のほとんどが実行可能です』
 
 こんな謳い文句で始まるオンラインゲーム〝ゲート・オブ・アミティリシア・オンライン(略称:GAO)〟最大の特徴は、現行のディスプレイタイプの視覚・聴覚は言うに及ばず、触覚・味覚・嗅覚を含めた五感全てを刺激するVR技術を利用したところ。
 また、キャラクターを三人称視点から『操作する』のではなく、『なりきる』一人称視点を導入し、ネット上にまさしく完全なる異世界を確立しています。
 何処までも夢が広がりそうな話なのに、主人公となる狩野拳児(キャラ名:フィスト)の目的は食べ歩き。思わず『え? 何で?』と二度見してしまいそうな内容でありつつも、GAOという仮想世界で『生きる』彼は、何かと問題に巻き込まれ、首を突っ込むこと多数。きっちり主人公をしています。
 また、この作品で現実世界が描かれることは稀で、ほぼ全てがゲーム内の話だけで進んで行きます。加えて『リアルの事情でゲームに居ない』などもあり、変なところで現実味のある作品です。
 もやしも昔は目新しさからオンラインゲームに一時期ハマっていましたが、GAOなら二度と出てきそうにないので現実に存在しなくて良かったかな…。
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